神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2012年12月21日 エリアトップへ

最低投票率続く川崎区 デスク・レポート

公開:2012年12月21日

  • LINE
  • hatena

 ▼今月16日に行われた衆議院選挙の小選挙区における川崎区の投票率が53・92%を示し、神奈川県内に60カ所ある投票所の中で最低の数値を記録した。戦後最低となった今回の衆院選の小選挙区における投票率は、神奈川県で59・87%、川崎市で59・65%で同区はこれに比べて約6ポイントも低い結果となった。神奈川10区選挙区だけでみても幸区が60・42%で中原区が61・50%と、両区より7〜8ポイント低い数値を示した。またしても、残念な結果となった。

 ▼川崎区の投票率の低さは今に始まったことではない。政権交代で沸いた前回の衆院選では61・71%、05年の郵政選挙61・74%と、いずれも市内最低を記録。また、昨年4月に実施された統一地方選挙での投票率は44・63%と市内ワーストこそ免れたものの、平均の46・11%を下回る結果を示している。

 ▼それではなぜ、投票率が低いのだろう。投票啓発を行う川崎市選挙管理委員会によると、明快な回答は出せないとしながらも一つのキーワードとして挙げたのが「単身世帯」だ。いわく、学生寮やワンルームマンションに住む若者は、政治にあまり関心を示さない傾向にある、と。選挙活動に携わった一人は中原区や幸区はファミリー世帯の増加とともに街並みが変わり、投票率も上がってきているのだと話す。実際、中原区は前々回の衆院選の小選挙区の投票率は56・87%と市内ワースト2だったが、前回は67・77%で市内4位、今回は市内で3番目の高い結果となった。幸区についてもしかりだ。

 ▼川崎区の投票率の低さについてはもちろん「単身世帯」だけが要因ではないだろうし、今回の見立てが全てではないことは承知している。が、投票権利の放棄は、政治参加への放棄であり「民度の低さ」をも意味することにつながる。来年夏には参議院議員選挙が行われ、秋には川崎市長選挙も実施されるだけに、もっと選挙に関心を寄せてもらいたい。本欄を通じ、次回の選挙で少しでも投票率が上がることを願うばかりである。
 

川崎区・幸区版のローカルニュース最新6

川崎のまちの記憶を継承

川崎のまちの記憶を継承

デジタルアーカイブ入門

4月26日

ストリートピアノ 各所に

ストリートピアノ 各所に

5月12日までフェス

4月26日

「波乗りジャパン」初選出

幸区出身清水ひなのさん

「波乗りジャパン」初選出

世界ジュニア選手権へ抱負

4月26日

ミューザで記念演奏

市制100周年

ミューザで記念演奏

東京交響楽団と市民が共演

4月26日

平和の絵を描こう

ゆめパでキッズゲルニカ 参加者募集

平和の絵を描こう

4月26日

「育児や介護に不安」

外国人市民代表者会議 市長に報告

「育児や介護に不安」

4月26日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook