校庭に磯の香り 殿町小で海苔つけ体験
殿町小の校庭で12日、「海苔つけ体験」が行われた。寒風吹きすさぶ中、4年生が大師地域の「海苔づくり名人」5人に教わりながら、熱心に取り組んだ。開催は、今年で29回目。
児童らは、刃が6枚ついた突き包丁で刻んだ生海苔を、水が張ってあるたらいに入れ、枡ですくって「簀付(すづけ)」を体験。木枠に海苔を流し込む際には「穴が開かないように」とアドバイスを受けながら、慎重に作業し、「感触がぬるぬる」「海苔の香りがした」と感想を話していた。
体験後は郷土資料室へと場所を移し、海苔名人の話を聞く授業が行われた。海苔養殖が盛んだった昭和20年〜40年代当時の様子について、児童からは「1日でどれくらいの量が採れたか」「海苔づくりで大変だったことは?」といった質問が飛んでいた。
同校の卒業生で海苔づくり名人として参加し、大師河原で海苔養殖をしていた石渡美由喜さんは「校歌には、海苔を取りに行く船が出る描写が歌われている。かつてこの地域で海苔がどのように作られたのかを経験しながら学ぶのはいいこと」と話した。
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4月26日
4月19日