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川崎区・幸区版 公開:2014年4月18日 エリアトップへ

臨港消防署署長として署員180人をまとめる 小林 英木さん つくば市在住 57歳

公開:2014年4月18日

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「気づき」与える仕事目指す

 ○…麻生署長、中原署長を経て、4月1日付で臨港消防署の署長に就任した。管内について「工場やトンネル内での火災、水難事故など、さまざまな種類の災害・事故が起こりうる。多様な対応が求められる」と話し、気を引き締める。特に重要視するのが、大規模災害に発展する可能性もあるコンビナート火災。被害を最小限に抑えるため、火災時に事業者が行うチェックの簡略化を進め、効率的な消火体制構築を目指す。

 ○…79年に高津署で消防署員としてのキャリアを開始。86年からの3年間は臨港署での勤務経験もある。主に警防畑を歩み、茨城県東海村のJCO臨界事故直後の99年10月には消防庁の特殊災害室に出向。原子力災害対策特別措置法の制定に関わる各省協議に参加し、消防の立場から原子力機関にできる限りの情報開示を促した。関係機関や市民に対し、筋道を立てて説明していくことの大切さを学び、仕事の糧としている。

 ○…幸区出身。法政二高、法政大学在学時はアメリカンフットボールに勤しんだ。現在の趣味は30年以上続けている登山。特に「判断力が研ぎ澄まされていく感覚が好き」との理由から単独行を好む。最近も標高3000m級の山々が連なる南アルプスを4泊5日かけて縦走した。12時間歩き続ける行程もあり「さすがにきつかった」と笑うが、アメフットで鍛えたその体力は今も健在だ。

 ○…市民に訴えるのは、災害を「正しく怖がること」の大切さだ。例えば臨港地域では「津波を心配するあまり、本当にすべきことを見落としてしまう。近所の住民の救助が優先される場合もある」と説明する。中原署時代には地図上での災害想定訓練「DIG」を中学校や町会などで積極的に活用し、より地域にあった防災のあり方を住民とともに考えた。「消防の仕事は消火や救護に留まらない。市民が気付きにくいことを、気づかせていける仕事をしたい」と意気込む。
 

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