「八丁畷に東海道の趣を」 車座で区民が整備要望
川崎区役所で10月25日、福田紀彦市長が直接市民から意見を聞き、対話する「区民車座集会」が開催された。川崎区での開催は今年2月に続き2回目。
今回は川崎区内在住・在勤の市民8人が発言者として参加。健康・福祉やまちづくり、ヘイトスピーチなどについて、それぞれの意見を市長に投げかけた。
発言者の一人・石渡稔也さん(69)は川崎市を縦に貫く旧東海道のPR方法について「川崎宿だけが東海道ではない。特に八丁畷周辺は、今のままでは由緒ある街道に見えない」と言及。「本町」交差点から川崎信用金庫本店までの道のりが、今年からのフラッグの設置で「東海道川崎宿」としてPRされている一方、「小土呂橋」から鶴見川に至る道のりの存在感が薄いことを指摘。2020年の東京五輪や、23年の川崎宿発足400周年に向け、旧東海道全体が歩行者にわかるよう、整備してほしい旨を福田市長に伝えた。
福田市長は、昨年開館した「東海道かわさき宿交流館」や大田区と共催したウォークラリーの盛況に触れ「観光としてのポテンシャルを感じる。東京五輪や400周年に向け、市民の方と一緒に盛り上げていければ」と回答した。
石渡さんは下並木に40年以上在住。川崎宿を活用したまちづくりを進める市民団体で副代表を務める。自宅周辺で、東海道を巡る観光客が道に迷う姿を度々目にし「『ここが東海道だ』と一目でわかる標識等ができないものか」と長年考えていたという。
車座集会を終え、石渡さんは「川崎市内の旧東海道は約2Km程度と短い。せっかくなら全体を整備して、価値を高めてほしい。今回は市長に直接訴えられるいい機会になった」と話した。
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