川崎臨港消防団の第2分団器具置場(大師河原)のシャッターに11月16日、消防団の存在をPRするイラストがお目見えした。デザインは川中島で看板製作業を営む山下仁副団長(64)によるもの。消防団員の加入促進と、現役団員の意識向上などが目的。
「このスペースを使って、団をPRできないものか」。15年ほど前、当時臨港消防団第1分団の団長を務めていた山下さんは「川崎臨港消防団第1分団器具置場」とだけ書かれたシャッターを眺めながら、そんな考えに耽っていた。看板製作を生業とする山下さんにとってそのスペースは、外部に知られる機会の少ない消防団の活動をアピールする格好のキャンバスに映っていたという。
そんな思いが具体的に動き出したのは、昨年の夏。市内8消防団の団長会で、シャッターに絵や文字を入れ、団員を募集する案が話題になった。以前から構想を温めていた山下さんは、すぐさま図案を作成。今年3月に承認を得て、どの消防団よりも早く、シャッターへの描画を実現させた。
イラストには、消防活動に欠かせない情熱と水を表す赤と青を印象的に使用。団員の象徴として、両目を見開き、指示を飛ばすキャラクターを中央に配した。
川崎臨港消防団の団員数は125人(11月25日現在)。定数130に対し5人不足している。山下さんは「地域を守る頼もしい姿を表現した。入団を意識してもらうきっかけになれば」と期待している。
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