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川崎区・幸区版 公開:2015年5月22日 エリアトップへ

「慰霊の心」次世代へ繋ぐ 八丁畷の無縁塚整備

社会

公開:2015年5月22日

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慰霊塔の前に立つ瀧浪代表(右)と石渡副代表
慰霊塔の前に立つ瀧浪代表(右)と石渡副代表

 京急線八丁畷駅そばにある「無縁塚」を、川崎の魅力ある史跡として後世に残そうと、整備が行われている。取り組むのは、下並木町会のメンバーを中心に今年1月に発足した「無縁塚整備の会」(瀧浪誠代表)と、川崎西部まちづくりクラブ。来年5月の完成を目指し、段階的に工事を進めている。このほど第1期工事が終了し、雑草が生えていた敷地をコンクリートと砂利に変え、歩道との境にあった柵を撤去し慰霊塔の存在が際立つようにした。6月以降に、慰霊塔の横に築山を作る第2期工事に入る。

 八丁畷駅付近では江戸時代の人骨が発見され、戦後も道路工事等でたびたび掘り出されていたという。江戸時代の川崎宿では震災や洪水、疫病等で多くの人が命を落としたという記録が残されており、身元不明の人骨を八丁畷付近の木の下に埋葬したのではないかと推測されている。慰霊塔は1934年に市と下並木町会が建立した。無縁塚では、同町会が毎年5月の第4日曜日に供養祭を行い、先祖を偲ぶ。

 昨年は慰霊塔建立から80周年を迎え、来年は無縁塚の土地を所有している京急電鉄の同駅が開設100年目という節目。「タイミングとしては今が最適」と整備に踏み切ったという。同会の石渡稔也副代表は「ずっと供養を続けてきた町会の人達の思いを次代の人に継いでもらうためには綺麗にして、川崎の宝物にしなければならない」と整備に至った理由を話した。

 最終的には、東海道全体を盛り上げることを目的とし、2023年の川崎宿誕生後400年を見据えて、「東海道沿いの魅力あるスポットとして、八丁畷界隈を誰もが歩きたくなるような街道にしたい」と、石渡副会長。

 今年の供養祭は、5月24日(日)に行われる。

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