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川崎区・幸区版 公開:2015年8月28日 エリアトップへ

「かわさきぞうれっしゃ記念合唱団」の代表を務める 佐藤 元子さん 京町小元校長 80歳

公開:2015年8月28日

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合唱で戦争体験語り継ぐ

 ○…太平洋戦争末期に、名古屋の東山動物園の園長らが命を守った象の姿を見たいという子ども達の声を汲み、当時の国鉄が走らせた「ぞうれっしゃ」のストーリーを合唱で表現した『ぞうれっしゃがやってきた』。「感動して言葉にならなかった」と、演奏会を初めて観たときの感想を語る。「川崎の人達にもこの素晴らしい話を知ってほしい」と、2010年に合唱団を結成し、同年にミューザ川崎で初のコンサートを行った。

 ○…「戦争のことを語れるようになったのは、定年になってからよ」。6歳のときに父の仕事の都合で満洲へ渡った後、すぐに戦争が始まった。出征のために汽車に乗って行く小学校の担任の先生に、懸命に手を振り続けたことは今でも鮮明に記憶している。終戦を迎えたにも関わらず市街戦が繰り広げられ、暴徒によって自宅が襲撃され、銃を突きつけられた。知り合いの惨劇を目の当たりにもした。「それはひどい、辛い、苦しい思いをしたけれど、平和教育をしていく上では体験を伝えなくては」と、語り部として市内の小学校等にも出向いている。

 ○…幸区出身。大学卒業後、旭町小や幸区の小学校で教師を務め、京町小では定年までの6年間、教頭・校長として子どもを見守り続けた。子どもの頃いじめに遭ったという母から、先生がいつも守ってくれたという体験を聞いていたため『教師とはこうあるべき』と肝に銘じた教師人生。いじめが起きれば授業を中止してまでも児童と向き合った。

 ○…60歳から70歳までの10年間、横浜家庭裁判所川崎支部で家事調停委員を務め、70歳からはデイサービスや障害者施設等での慰問ボランティアを行う。スケジュールはぎっしりだが、入院中の夫の見舞いは毎日欠かさない。8月30日に行う3回目のコンサートを目前に、目まぐるしい日々だが、「私の信念である『平和』の尊さを伝えるため、休んではいられないわ」。

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