川崎労働者福祉協議会(舘克則会長)の会員を対象とした「あなたの介護セミナー〜みんなで見守ろう認知症〜」が9日、市労連会館で行われた。県労働者福祉協議会、川崎労働者福祉協議会主催。
社会福祉法人電機神奈川福祉センターの職員らを講師に招き「認知症サポーター養成講座」として、認知症の知識や理解を深めてもらうための寸劇や講義を行ったほか、仕事と介護の両立についての解説を行った。
寸劇では、講師らが認知症の高齢者とその家族に扮して「財布を盗られた」と言い出した場合の対処法等を披露。途中から参加者が演じたり、グループに分かれて対応方法を考えたりと、会場は活気に溢れた。「認知症の人の言うことを否定せず、気持ちに寄り添うことが症状を進行させない方法」との解説に、メモを取る参加者の姿もあった。
「認知症サポーター養成講座」は、全国各自治体で取り組む、認知症高齢者やその家族を地域で支える、認知症サポーターを養成する講座。国は17年度末までに認知症サポーター数800万人を目標に掲げており、現在は660万人(15年9月時点)いる。受講した人は認知症の人を支援する意思を示す目印となる「オレンジリング」が渡され、認知症サポーターとなる。
労福協は会員からの「介護と仕事の両立が難しく退職せざるを得ないケースがある」という声を受け、介護にまつわる実態を会員皆で学ぼうと、昨年から介護セミナーを始めたという。舘会長は「それぞれの組織の中でも講座を展開し、多くの認知症サポーターを作ってほしい」と話した。
参加した井内さと子さん(48)は「認知症の家族がいるので理解はしていたが、講座を受け接し方や対応など思い直すことがあり、勉強になった」と話していた。
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