川崎市は災害時に臨海部の輸送ルートを増やし、人や物資の移動をスムーズにしようと東扇島の北公園に隣接する場所に浮桟橋を設置した。川崎市と港振興協会(斎藤文夫会長)、市観光協会(同会長)がこれを記念し、8月4日に完成式典を開いた。
浮桟橋は全長25m、幅6mで100トン程度の船の船舶が可能。橋の下部には、救援物資等を保管できる設備を備えており、災害時には船に取り付け、他の場所に移設もできる構造となっている。
東扇島と市街地を結ぶ交通連絡手段は川崎港海底トンネルだけだったが、浮桟橋ができたことで船での輸送も可能となり、災害発生時の帰宅困難者や緊急支援物資などの輸送が期待される。平常時には川崎マリエンや工場夜景などの観光目的に訪れた人の輸送手段として利用される。
式典は、坂本茂川崎港湾議員連盟会長や山田長満川崎商工会議所会頭、藤木幸夫横浜港振興協会会長等、国会・県議会・市議会関係者や官公署関係者、観光協会関係者等が出席した。式典の後は、実際に浮桟橋に接岸した船に乗り湾内を見学した。
福田市長は「東扇島の浮桟橋が完成するのは念願だった。これから災害時の防災輸送拠点として利用されることを期待している」と語った。
川崎区・幸区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
マリエンで茶道教室4月19日 |
|
|