川崎市は、2016年度川崎市自治功労賞の受賞者をこのほど公表した。区内からは石神和男渡田東町町内会前会長(75)と高野元雄渡田山王町町内会会長(76)が選ばれた。
川崎市自治功労賞は、地域福祉の増進と住民自治の振興発展に顕著な功績を残した町内会・自治会長等を表彰する。1988年度から始まり29回目となる。
今年度は市内で9人が選ばれ、川崎区からは渡田東町町内会の石神和男前会長と渡田山王町町内会の高野元雄会長の2人が選ばれた。
石神さんは、2001年から2015年まで町内会長を務め、2011年に川崎市町内会・自治会長永年勤続功労者表彰(10年)を受賞している。2009年から2013年まで渡田地区町内会連合会長も務めた。渡田東町町内会では青年会の立ち上げ等、住民自治の振興と発展に大きく貢献。防災対策では地域内にある3階以上の建物を一時津波避難所に登録し、避難場所を確保したことや地域内で資格を持つ看護師の人数を把握し有事に備えるなど、安全・安心なまちづくりに尽力した。
石神さんは「長年地域に住む中で、恩返しがしたいという気持ちになり、住みやすい地域にする一心で町内会活動に取り組んできました。賞をいただけることは光栄に思うが、当たり前のことをしてきただけです」と受賞の感想を語った。また「若い人たちが町内会で活動できるように組織の基盤づくりを続けてきました。よりよい地域になるよう若い人たちが積極的に町内会に参加し、頑張ってもらいたい」と願いを込めた。
高野さんは、2001年から町内会長を務め、昨年に川崎市町内会・自治会長永年勤続功労者表彰(15年)を受賞している。渡田山王町町内会では紅白の旗を高齢者住宅に設置。旗の色で高齢者の状況が一目でわかるようにする等、工夫した見守り活動を推進し安心して暮らせるまちづくりに尽力した。ほかにも、川崎防犯協会副会長、川崎中学校区地域教育会議議長を務める等、地域内の様々な分野で要職を務め、力を注いでいる。
高野さんは「長年、町内会に携わり明るいまちになるように努めてきた結果、この苦労が実って嬉しく思います。このような賞がいただけることは大変光栄に思います」と感想を述べた。地域活動の魅力については「自分が住んでいる地域を明るく元気にしたいと同じ思いを持った人たちが普段から顔を合わせ、身近なことを何でも話せるのが町内会の魅力」と述べ、「これからも地域の仲間と意見を交えながら、もっと住みやすい地域になるように励んでいきたい」と話している。
自治功労賞の表彰式は2月14日(火)午後4時15分から、川崎市総合自治会館(中原区小杉町)で開催される。
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