川崎区・幸区版 掲載号:2017年3月10日号

市教育委員会主催映像展

市立商業高生2人がGP 教育

太田道灌伝説を題材に

GPのトロフィーや賞状を手に喜ぶ河田さんと三輪さん(左から)
GPのトロフィーや賞状を手に喜ぶ河田さんと三輪さん(左から)
 川崎市立商業高校放送委員会(顧問・佐々木美和子教諭)の河田莉奈さんと三輪紀佳さん制作の映像作品『幻の江戸城』が2月18日、「第34回 わが町かわさき映像創作展」で最高位のグランプリを獲得した。2人は朗報に喜びを噛みしめつつ、制作を通じ「地域の人の太田道灌への思いの深さを実感した」と振り返った。

河田さんと三輪さん制作

 「わが町かわさき映像創作展」は、川崎や日常を題材に川崎市教育委員会が主催する。今回は27作品の応募があった。

 『幻の江戸城』は、夢見ヶ崎動物公園のある加瀬山に伝わる室町時代の武将・太田道灌の夢見伝説について、地域の人のインタビューや伝説にまつわる地域の活動を紹介する7分49秒の作品。

 夢見伝説は、太田道灌が立地の良い加瀬山に城を造ろうとしたが、加瀬山で野営した際、兜を取られる夢を見て、縁起が悪いと今の江戸城(現在の皇居)の場所に造ることにしたという話。「夢さえ見なければ加瀬山付近が日本の首都だったかもしれない」ともいわれている。加瀬山の地域が夢見ヶ崎と呼ばれる由来でもある。

 作品はこうしたエピソードがこの地でどのように残っているかをインタビューなどで検証。テロップや挿絵を効果的に活用し、分かりやすく伝える工夫が高く評価され、グランプリを獲得した。

 作品を手がけたのは、河田莉奈さんと三輪紀佳さん。河田さんがナレーションと画像、三輪さんが音声を担当した。幼馴染の親友という2人は、夢見ヶ崎小学校に通っていた頃、授業などで太田道灌について学び親しみを覚えていた。今回の作品展に先立って行われた「総合文化祭」でも太田道灌伝説を写真と音声で出品したほど、思い入れを持つ。残念ながら、総合文化祭では受賞は叶わなかったが「わが町かわさき映像創作展」の話を聞き、リベンジする思いで挑戦を決めた。前回の出品作品に取材映像などを加え昨年11月から約1カ月で作り上げた。

 インタビューは天照皇大神宮司や日吉商店街連合会、市民団体「日吉の『わっ』実行委員会」のメンバーに行った。想定した答えを思うように引き出せず、編集の際、苦労したという。それでも「太田道灌を主人公にしたNHK大河ドラマにしようと、(太田道灌に縁を持つ)伊勢原市とともに署名活動に取り組もうとしているなど、熱い思いに触れることができた。受賞できてよかった」と2人は喜んだ。

 作品は、川崎市視聴覚ライブラリー(http://www.keins.city.kawasaki.jp/1/KE1031/)を通じて見ることができる。

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