神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2017年7月21日 エリアトップへ

多摩川エコミュージアム 「母なる川」魅力伝え15年 市民発の流域まちづくり

社会

公開:2017年7月21日

  • LINE
  • hatena
同NPOが管理運営するせせらぎ館。地域の小学生も清掃などに協力
同NPOが管理運営するせせらぎ館。地域の小学生も清掃などに協力

 二ヶ領せせらぎ館(多摩区宿河原)の管理運営を行い、川崎の母なる川・多摩川の自然や歴史、文化を伝える活動をしている「多摩川エコミュージアム」が今年7月にNPO法人設立から15年を迎えた。7月に代表理事に就任した松井隆一さん(74)に今後の展望などを聞いた。

 かつて「あばれ川」とも呼ばれた多摩川。1974年の台風では、洪水で19軒の民家が流されるという大災害も発生している。治水安全のため造られた現在の二ヶ領宿河原堰が完成したのは99年のことだ。

 片や多摩川を愛する市民が行政と協働で「多摩川エコミュージアム構想」を97年に策定。「多摩川の流域をそのまま博物館に」と目的を掲げて活動を展開した。多摩川を所管する京浜河川事務所に「市民の活動拠点をつくってほしい」と要望し、二ヶ領宿河原堰の管理所の一角に「二ヶ領せせらぎ館」が設置された。この市民らの活動は二ヶ領せせらぎ館の運営などを経て、02年にNPO法人格を取得。NPO法人多摩川エコミュージアムが誕生した。

 法人設立から今年で15年。今年7月に松井隆一さんが代表理事に就任した。「多摩川は市民にとってかけがえのない資産。子どもたちの故郷として多摩川を後世に残していきたい。水と緑を守りながら、多摩川流域の文化度もあげていきたい」と抱負を語る。

 同法人は市民団体とネットワークを結び、環境啓発や水遊びの場を提供する活動などを展開。今年8月には10回目となる「エコカップいかだ下り」を開催する。管理運営する二ヶ領せせらぎ館では、多摩川に生息する生物などを展示している。学校の環境学習にも協力し、年間で1千人以上の小学生に多摩川の歴史や文化を伝えている。

 一方で、行政からの補助金が減り、資金調達に課題もあるという。松井さんは「企業や商店街から協力してもらえるような新しい仕組みづくりにも着手したい」と意欲をみせる。

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

歌で市制100年盛り上げ

地元演歌歌手吉村明紘さん

歌で市制100年盛り上げ

新曲『KAWASAKI』で

4月19日

かこさんのプレート披露

幸区

かこさんのプレート披露

ゆかりの公園で活動紹介

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

誘客拡大のヒント探る

川崎商議所

誘客拡大のヒント探る

スポーツ、観光事業者が意見交換

4月12日

公示価格、上昇幅が拡大

公示価格、上昇幅が拡大

川崎区は商業地が8%以上

4月5日

市民の「誇り」向上

川崎市イメージ調査

市民の「誇り」向上

「来訪推奨度」は過去最高

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook