川崎区・幸区版 掲載号:2017年9月1日号
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長十郎梨「実がなり生産木に」川中島小 朗報に関係者喜び

教育

長十郎梨の実を手にする渡辺成昭教頭
長十郎梨の実を手にする渡辺成昭教頭
 市立川中島小学校(松下友子校長)の校庭の一角に植えられている「長十郎梨」の2本の木が今年初めて実をつけ、先月29日、同校の児童有志が収穫を行った。約10個の実をつけ、生産木にまで成長したことも判明。長十郎梨発祥のおひざ元での朗報に、学校や関係者は喜んでいる。

 川崎区の木に制定されている「長十郎梨」は、川崎区大師河原が発祥。かつては梨畑が広がっていたが昭和時代に入り、工業化や品種改良の波を受け、いつしか姿を消してしまった。

 同校の長十郎梨の木は、2008年3月、俳優の中本賢さんが主宰する市民団体「多摩川クラブ」が長十郎梨を川崎区に復活させようとの運動の一環で、同校の児童とともに植えた。同校では当初、総合学習などで授業を行い、多摩川クラブが主催する収穫祭にも参加するなど、定期的に授業が行われていた。その一方、梨はなかなか実らなかったこともあり、その熱も下火になっていたという。

 「多摩川クラブ」の阿部英夫さんによると、長十郎梨の生産木は、幸区の南河原小学校や四谷小学校にあるという。川中島小学校の生産木について阿部さんは「長十郎梨発祥の地で子どもたちが自分たちの意思で植えた木が生育したことに意義がある」と力を込める。

 長十郎梨の実がなったことを受け松下校長は「4、5年生のキャリア学習などで長十郎梨について学習する機会をつくっていきたい」と話す。

 また、実がなったことで土の養分が吸われてしまったことから今年12月には土の入れ替え作業も計画しているという。 

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