川崎臨港警察署署長に就任した 福吉 節男さん 川崎区在住 54歳
努めて周囲を気遣う
○…「管内は、臨海部の工業地帯がある。特に工業地帯では過去に大きな火災があり死傷者が出ている。いつ起きてもおかしくない地震や災害、津波発生時の避難誘導対策に力を注ぎたい」。また、安全安心に暮らせるまちを目指し、巡回連絡時に、振り込め詐欺や交通事故などの注意喚起をするよう署員に呼びかける。
○…宮崎県都城市出身。中学、高校と柔道に汗を流した。顧問だった高校の恩師の勧めで、仕事に対して「ありがとう」の声が直接聞けることを魅力に感じ、卒業後は警察官に。幹部として必要なことを学んだのは、日航機墜落事故での救助作業。当時、中原区の第二機動隊に所属し、山岳救助隊として現地に向かった。道なき道を進み、不安が募る過酷な現場で心に残ったのは幹部の声掛けだ。「頑張れ。もう少しで到着する」と何度も勇気づけられた。自身が統率する立場になってからは、声掛けを実践。山梨県上九一色村でのオウム真理教の警戒警備や、東日本大震災後の岩手県派遣時などでは、住民の気持ちに応えようと部下の士気が上がり、チームの繋がりを一層強めた。
○…市民に寄り添う警察官を目指す中、夫人は警察官に対して市民の目線から、時に厳しい助言をくれる「心強い存在」だ。癒しは、自宅にいる3匹の猫。現在は単身赴任中で、あまり会えないが「寝ている姿に癒される」と顔をほころばせる。自身の性格は「せっかち」と分析。穏やかな物腰からは想像が付かないが、「せっかちだからこそ努めて話をしっかり聞くようにしている」という。
○…趣味は山歩き。自然を楽しみながら歩くのが好きで、夫人とよく大山に登る。「日常を忘れられて気分転換になる。仕事とプライベートのメリハリをつけるからこそ、良い仕事ができる」。署員にも自分の生活も大切にするよう勧め、誇りや自信、やりがいを持って働くことが結果住民のための仕事になると説く。
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4月26日
4月19日