幸区長に就任した 石渡 伸幸さん 大田区在住 58歳
「市民目線の区政運営を」
○…4月1日から幸区政のかじ取りを任された。中原区市ノ坪で生まれ育ち、幸区は馴染み深い地域。少年時代は「自転車にバケツをくくり付け、加瀬山のふもとにザリガニをとりに行った」と懐かしむ。ボウリングがブームだった中学生時代には当時、区内にあったボウリング場に足を運び、早朝ボウルに汗を流したことも思い出に残る。行政マンとしては2014年に幸区副区長として着任。2年間「下町のような区民の温かさ」に触れたという。そうした背景もあり、人事異動の内示を受けた際「幸区のために、また働ける」と喜んだ。
○…大学卒業後、「地域の役に立ちたい」と川崎市役所に入庁。最初に配属されたのが、こども文化センターで子どもと遊ぶのが仕事だった。「本当に遊ぶだけでいいのか」と戸惑ったが、子どもたちを楽しませることはなかなか容易でないことを肌で知った。特に、夏のキャンプの企画には知恵を絞った。「市民目線に立つ大切さを感じた原点」だとも語る。
○…その後、福祉事務所でケースワーカーとして福祉六法を携えながら仕事に取り組んだ。様々な機関との調整や折衝能力をここで磨いたという。2012年からは行財政改革室長として市の組織・機構の改革に着手した経験も思い出深い仕事の一つ。前任の市民文化局コミュニティ推進部では、大学や企業、市民活動団体、町会などとの協働連携に取り組み、「区役所の位置づけが見えてきた貴重な一年だった」。
○…区長としての抱負は「市民目線に立った区政運営を行い、区民の安全、安心を守り、健康・福祉の増進にも努めていきたい」と力を込める。スポーツが盛んな土地柄でもあることから「障害者スポーツの普及にも力を入れていきたい」とも。話しぶりこそ穏やかだが、意気込みは十分だ。妻、長女、長男の4人家族。学生時代の仲間とテニスで汗を流すのが息抜き。
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4月26日
4月19日