幸区内における自転車交通事故発生割合(12月15日時点)が県下ワースト2位ということが幸警察署(石井孝署長)のまとめでわかった。昨年は死亡事故も発生していることから、同署では年末年始に向け、より一層の注意を呼び掛けている。
自転車事故発生割合とは、自転車が絡む事故件数を全体の事故件数で割ったもの。
今年1月1日から12月15日までの交通事故関連の統計によると、神奈川県下で発生した交通事故発生件数は2万8997件と前年の3万3847件から4850件減少、自転車が絡む事故も1135件減って6664件だった。一方で幸区内では、県下と同様に全体の事故発生件数は437件と前年より16件減っているものの自転車事故は、5件増えて158件だった。自転車事故発生割合は県下では約22%に対して幸区は約36%と高く、県下でワースト2位だった。1位は川崎区の41・6%。
事故が増えた要因として同署では「これという原因は一概にはわからないが、まだ自転車交通ルールの周知・徹底ができていないなどの要因があると考えている」と分析する。
同署は事故を減らそうと、幸区役所や警察協力団体と協力して様々な催しを展開。11月には、塚越中学校で、プロのスタントマンが事故を再現し、事故の恐ろしさを実感してもらうスケアード・ストレートを行うなど自転車事故防止に向けた動きを進めている。
吉田一長副署長は「自転車も乗れば車と同じ。ルールやマナーを守って安全に乗ってほしい。そうした意識付けを今後もしっかり行っていきたい」と話した。
同署管轄内では交通事故での死者数も昨年から2人増えて3人だった。
年末年始に向け事故防止呼びかけも
幸警察署は年末年始の事故防止に向け、幸区交通安全対策協議会や交通安全協会らと協力して12月18日に鹿島田駅前で年末年始の飲酒運転防止などを訴えるキャンペーンを実施した。同署では「繰り返し訴えていくことが大切。これからも協力団体とともに交通安全の大切さを訴えていきたい」と話している。
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