小倉在住のアーティスト・吉澤康太さん率いるボーカルグループ・StarLightsは、難病の子どもが残された時間を家族と過ごせる「子どもホスピス」の設立に向けて、歌声で貢献している。全国各地のイベントやコンサートで公式テーマソングを歌い、ホスピス設立の活動周知を行う。テーマソング『心から、ありがとう』は全国のCDショップで昨年11月から発売しており、売り上げの一部は、横浜小児ホスピス設立資金として寄付される。価格は1500円(税抜)。
楽曲を制作した横浜小児ホスピス設立準備委員会は、当時6歳の娘を脳腫瘍で失った田川尚登さん(小倉在住)や支援者である医師、福祉施設運営者らで2014年に発足。小児ホスピスの実現に向けて、土地の選定などを準備しており、コンサートやイベントなどで建設資金や運営資金の調達を行っている。
楽曲の制作は活動周知の一環として、同年12月頃から、同会代表の小林さんらが中心となって始めた。レコーディングには、同会発足当初からコンサートなどに出演していた吉澤さんらStarLightsに加えて、同会の趣旨に賛同した横浜や仙台の市民ら約150人も参加した。
吉澤さんは、「身近な人に感謝の気持ちを伝えたくなる歌。まずは歌を通して小児ホスピス設立の活動を知っていただきたい」と話す。
小林さんは「一人一人が使命を持って生まれてきたことを子どもや家族に伝えたい」と歌詞に込めた意味を語る。
田川さんは「子どもたちをはじめ、様々な人に『生きたくても生きられない』人がいることを知ってほしい。小学校の合唱コンクールなどで活用してもらえれば」と期待を込める。
寄付などに関する問い合わせは、田川さん(【電話】090・1432・7694)まで。
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