川崎葵LC 蛍で命の大切さ訴える 1年かけて2400匹成育
川崎葵ライオンズクラブ(LC・大野勝彦会長)は、都市化が進む区内では、見ることができなくなったホタルを通じて、命の大切さなどを訴える観賞会の準備を進めている。1年かけて約2400匹のホタルを育てた大野会長は「大人から子どもまで楽しめる内容にしたい」と意気込みを見せる。
川崎葵LCは1972年に創設。これまで薬物乱用防止セミナーや盲導犬育成の募金など様々な奉仕活動を市内各地で行っている。
ホタル観賞会は、その活動の一環。きっかけは、昨年6月に同クラブの兄弟クラブである埼玉県の川越葵LCの「ホタル観賞会」を視察したこと。ホタルの生態の話しなどに耳を傾け、光に感動する子どもたちの姿を目にし「川崎でも蛍を通じて子どもたちに命の大切さや環境問題を感じてほしい」と企画した。
蛍は川越葵LCから約2400匹の幼虫の提供を受け、大野会長の自宅で1年かけて育ててきた。「環境が変わると生育がうまくいかないと聞いていたので、時間を見つけては土や水を川越まで取りに行っていた」と大野会長。そのかいもあって幼虫のほとんどが成虫に成長。今月に入ると黄緑色の光の点滅が見え始めているという。
6月28日に寿福寺で観賞会
観賞会は、6月28日(土)に加瀬山のふもとにある寿福寺(北加瀬1の12の20)で行う。境内に2・4×3・5mの特設テントを設置。中に竹などを置いて自然に近い状態を作り、その中にホタルを放して訪れた人に中を歩いてもらうという。大野会長は「昔は幸区でもホタルを目にする機会があったが今の子どもたちは見たことがない子が多い。短い命を精一杯に生きるホタルの姿をみて命の大切さを感じてもらえれば嬉しい」と話している。
午後7時45分から9時まで。入場無料で小雨決行(荒天時は中止)。観賞会終了後には、生態系や飼育方法などの話しを行い、適正にホタルを飼育できる人に限りテント内のホタルを持ち帰ることができる。また、当日先着30人にはホタル約10匹が入った虫かごをプレゼント。
詳細は同クラブ(【電話】044・422・8490)へ。
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