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運転手の笑顔にほっとするお母さんも多い。
子ども連れでも気兼ねなくタクシーを利用できる |
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チャイルドセット(写真)のほか子育て情報誌も設置予定 |
子育て中の外出は何かと荷物が多くて大変ー。そんな子育て中の方にも安心してタクシーを利用してもらおうと、区内の三ツ境交通(有)(石川治代表取締役)では、国土交通省関東運輸局からの協力を得て、市内で初めてとなる子育て支援タクシー事業に乗り出した。
この子育て支援タクシーでは、研修を受けた専門の運転手がベビーカーや荷物の積み下ろしの手伝いを率先して行うなど、子育て中の方にも優しいタクシーを目指す。実施にあたっては、区内で子育て支援を行うNPO法人「まんま」(金子美津子代表)が全面協力。昨年から子育て中の母親に呼びかけて、タクシー利用に関するアンケートや区内各地で意見交換会を行っていた。
5月の子育てタクシー完全実施に先がけて、今月からは三ツ境交通の全車両にチャイルドセットを設置している。「子どもが席を汚さないか心配」「タバコの臭いが気になる」「子どもの具合が悪いときに利用することが多い」などの母親の声をもとに、防水シート、アロマの消臭スプレー、エチケット袋、ウエットティッシュを用意。運転手に声をかければいつでも気軽に利用することができる。
子育てタクシー
業界のイメージアップにも
子育て支援タクシー運行に先駆けて全車両にチャイルドセットを設置した三ツ境交通(有)では、今後モニター調査を経て、社内から選抜された運転手10名が、子どもへの対応などNPOが用意した専門講習を受講。5月頃から「子育て支援タクシー担当ドライバー」として本格運行する予定だ。
同社の石川社長は「子育てタクシー担当以外の乗務員でも、ベビーカーの折りたたみや荷物の積み下ろしなど、同様のサービスが提供できるようにしたい」と話す。タクシー会社と母親の橋渡し的存在として、同事業を支えるNPO法人まんまの金子代表も「実際に使わなくても、チャイルドセットなどのサービスがあると分かるだけでも親は心強いもの。区内の子育て支援のレベルアップにつながれば」と期待を寄せる。
同社では日頃から三ツ境駅のタクシー乗り場において、前車のお客さんの荷物の積みおろしを後車の運転手が手伝うなど、サービスの連携はとれているという。しかし、子連れにとってタクシー業界全体のイメージは悪く、意見交換会では「小さい子を連れて乗ったら嫌な顔をされた」「ベビーカーの積みおろしを手伝ってくれない」「子どもとタクシーに乗るのをためらってしまう」という声があがった。一方、運転手側も「子どもが靴のままシートに乗っても注意しない親が多い」などと、子ども連れに対して、マイナスイメージを持っていた。石川社長は、今回の件で相互理解を得るきっかけができたといい「乗務員たちも子育てタクシーの運行には意欲的だ」と話している。
香川県高松市の「花園タクシー」では2004年から、全国に先駆けて子育てタクシーを運行、昨年6月には全国子育てタクシー協会も発足している。同社によると、「子どもと接することや母親からの感謝の言葉を通じて乗務員の意識が変わった。社内の雰囲気も明るくなった」と地域福祉への貢献という側面だけでなく、企業が得られるものも大きいといい、子どもだけで学校や習い事の送迎に利用する取り組みもすすんでいる。
子育て中の母親に優しいタクシーは、高齢者や障がい者など、誰もが利用しやすいタクシーにつながることから今回の試行の成否が注目される。
NPO法人まんまでは子育て支援タクシーに関する意見を募っている。電話045・303・5393、manmanchi@r9.dion.ne.jpまたは、三ツ境交通(有)電話045・303・1074まで。
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