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麻生区片平の空き民家を借りきって開所した認知症小規模デイサービス「桃の木停かたひら」で、昔懐かしい郵便ポストを利用した認知症ケアが始まった。
この試みを始めたのは、麻生区内各地で民家や公民館を利用した地域密着型認知症小規模デイサービスを展開する金井原苑(かないばらえん)(片平・社会福祉法人一廣会・依田明子苑長)。苑内を飛び出し、地域に溶け込んだ環境でサービスを行うことで、認知症ケアの新たな可能性を模索してきた。
懐かしい形状のポストをきっかけに、「手紙を書く=執筆」や「手紙を出しに行く=歩行」という利用者の積極的な行動を促そうというのがこの試みの目的。古いポストを利用したケアは横浜市青葉区にある横浜福祉研究所などですでに行われているが、全国的にはまだまだ珍しいという。
今回使用されるポストは昭和初期頃に全国各地で使われていたものと同タイプの復刻版(レプリカ)で、同苑職員の川内潤さんが全国各地から探し当てた“肝いり”の品。逗子海岸でイベント用に使用されていたものを夏までの期間限定で借りてきた。
若き日の思い出に寄り添う懐かしい形をしたポストは、利用者からの反応も上々で、川内さんは「他に黒電話や金(かな)だらいなども揃えて、利用者が懐かしい気持ちになるような居心地の良い空間を作りたい」と話している。 |