○…6月、藤沢市の友好都市昆明市で日本語を学習している学生を支援するための「彩雲基金」を立ち上げた。2005年から翌年まで、雲南大学の日本語講師として赴任。「藤沢昆明友誼館」での、日本語会話サロンや音楽会などの多彩な活動が評価され、06年10月に雲南省から各分野で貢献した外国人専門家に贈られる「彩雲奨」を受賞。賞金1万元が贈られた。現地の大卒者の月給は約1,000元。「日本語を学ぶ生徒たちのために使いたい」と基金設立を決めた。
○…船乗りだった父親から世界中の遺跡などの話を聞きながら育ち、「お父さんのように外国語が話せたら楽しいだろうな」と思うようになったのが語学に目覚めたきっかけ。大学卒業後、英語塾の講師をつとめ、英語教室を開業。「音の響きにひかれて」始めた中国語だが、師に才能をかわれ、勉強にのめりこむように。最大70人の生徒を抱え、主婦を同時平行しながら、超難関の通訳ガイド試験に3回目で合格、日本語教師の検定試験にも一発で合格の偉業を果たす。
○…そして「50歳になったら人生変えようと思っていた」という言葉どおり、05年に単身中国へ。雲南大学日本語教師の打診を1日で決断。家族を説得し、1カ月後には現地へ向かった。「夢ばかり追っているんですよ。やりたいと思ったらやればいい。ゼロになってもいいという潔さが必要だけれど、目標があれば行動も決まってくる」と強い意志をのぞかせる。「この基金もいろんな人の協力があってできること。基金を軌道に乗せて、毎年中国の学生が来日できたらいいなと思う」。
○…昆明は別名「春城」といわれるほど、温暖で1年中花が咲いている街。「人情に厚く、友だちになると一生友だち」と魅力を語る。趣味は「古琴」の練習。「優しい音色が心に染み入ります」とにっこりほほえんだ。

