光が丘 地区 自分たちで"安心のまち"に 市内初 住民による消火栓の使用へ
光が丘地区まちづくり会議(平林清会長)ではこのほど、消防隊が消火活動に使う消火栓を、地域住民が使用できるよう準備を開始した。これは、火災が発生した際、迅速に初期消火にあたるためのもので、実現すれば市内初の試みとなる。
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「自分たちの街は、自分たちで守りたい」−−。平林会長は同地区をより安心
で住みやすい街にするために、この試みを実現したいという。きっかけは数年前に並木で起きた火災。それほど大きな火事ではなかったが、隣家に燃え移り3軒の被害となった。
この一件で、木造住宅が多く家屋が密集しているため、一度燃え始めると被害が拡大しやすい同地区の実態が浮き彫りに。加えて年々消防団員が減少していることもあり、地域の防災力向上を掲げ、自治会を挙げてこの議題に取り組む運びとなった。
計画書作成にあたり、まちづくり会議では、独自に活動している3つの「自主防災隊」のほか、今年4月に新たに結成される虹が丘の隊員も加え、協議を重ねた。書面の完成を受け、緑が丘2丁目自主防災隊の堀口眞隊長が中心となり、昨年の地区まちづくり懇談会で市に提案。そこで、消防署の協力を得られたことから、今月22日に消火栓の使用を想定した初の“放水訓練”が実施された。
訓練当日は、消防防災訓練所(緑が丘)に自主防災隊員や消防署関係者など約80名が集結。消防士が消防車からホースを伸ばし放水を実演するなど、本番さながらの演習に隊員らは真剣な表情で臨んだ。
次回は3月6日(日)に、地区住民全体を対象とした大規模な訓練が行われる。計画の実現に向けて、放水の際に怪我をした場合の補償など課題は多く残されているものの「光が丘をモデルケースとして、市全体の防災力向上に繋がれば」と平林会長。早ければ今年中の制度導入を目指すという。
消火栓使用の第1歩に
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