区内で放射線量・放射能濃度を測定 国の基準下回る
市はこのほど、独自に放射線量および放射能濃度の測定を実施した。
測定をめぐっては、県がすでに大気、水道水、食品などの分野で測定し健康に影響を与えるレベルにないことを確認しているため、市はこれまで対応を見送ってきた。しかし、市民の不安の解消や安全面を考慮し、今回の測定に至った。
放射線量の測定は、区ごとの市立保育園または幼稚園の園庭、市立小・中学校の校庭の計9箇所で7日に実施。測定器にRDS—30型放射線サーベイメータを使い、地表から50cmの高さで測った。放射能濃度については小・中学校の屋外プールで8日、市教育委員会が行った。
放射線量は3箇所プールは1校で実施
区内では、上溝中学校(横山)、上矢部保育園(矢部新町)、田名保育園(田名)を対象に測定。機器2台を使用し、1台につき10秒ごとに10回計測した平均値を出した。その結果、それぞれの箇所で0・10、0・10、0・11となり、国の基準値(毎時約0・19マイクロシーベルト以下)を下回った。
放射能濃度の測定は上溝中学校で実施。プールの4隅部分から計2リットルの水を採取し、市保健所衛生試験所で測定したところ、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137とも国の基準とされる1・0ベクレル/キログラム未満だったため、いずれも不検出と判断した。
市は、プールについて今月中に再度測定を行う予定。詳細は学校保健課【電話】042・769・8283へ。