先月27日に静岡市で開催された「第61回全国学校保健研究大会」で、小山小学校子ども安全見守り隊(篠崎好男代表)が「学校安全ボランティア活動奨励賞」を受賞した。これは学校教育の安心・安全に貢献する団体を文部科学大臣が表彰するもの。今回は全国で50の団体が選ばれ、県内での受賞は同隊のみ。
同隊は、平成18年に発足。市立小山小学校の児童の登下校時の安全を守るため、通学路に朝と夕方立ち、子どもたちに声をかけている。現在では60〜70代を中心に、合計43人で活動中。ほかにも見守り隊を行っている自治体はあるものの、同隊では当番制ではなく一人ひとりが自主的に参加しており、義務感ではなく積極的に取り組む姿勢が評価された。昨年も県知事・県警本部長連名で感謝状を贈られている。結成から5年経過した現在では、中学生ともすっかり顔なじみになっているそう。
「押しつけているわけではなく、活動が生きがいになっている人も多い。毎日顔を合わす子どもたちは、私たちの孫みたいなものですね」と篠崎代表は目を細めていた。
登下校以外の場でも
小山小学校(若林和貴男校長)でも地域との交流を重視している。学校行事に隊員を招待したり、昔遊びを体験する授業に住民が特別講師として参加したりすることもあるという。若林校長は、「誠におめでとうございます。今後ともぜひ、皆様の力を子どもたちに分けてあげてください」と感謝の意を示していた。