神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

戦後の空白 南洋を記録 長谷川さんの見た異文化

公開:2012年10月25日

  • LINE
  • hatena
昭和30年代の現地の様子
昭和30年代の現地の様子

 元・高校教師の長谷川敏(さとし)さん(南区相模台在住)がこのほど、『回想のミクロネシア・ベールに包まれていた南洋の島々』(矢立出版/123ページ)を自費出版した。昭和31年からの9年間に、現在のミクロネシア連邦、マーシャル諸島共和国、パラオ共和国で見聞した、現地の貴重な様子がレポートされている。

 当時、アジア航空測量(株)の社員として、現地に赴いた長谷川さん。星の活動を観察し、各島の緯度・経度を測量するのが業務だった。そこはアメリカが統治し、南太平洋の一大ミサイル軍事基地(マーシャル諸島ケゼリン島)を要していた重要拠点。そのため、南洋の島々は戦後約20年間、外国人はもちろん米国人さえも立ち入りが厳しく制限されていた「ベール」に包まれた土地だった。「民俗・風俗学的な観点からも、戦後の空白期間を若干埋めるものと思っています」と、長谷川さん。当時の会社の観測仲間に勧められ、筆を執る運びとなった。

 もともとは、日本の統治下にあったこれらの国々。戦中を懐かしみ、「日本ノ時ノ方ガヨカッタ」と、長谷川さんは行く島々で歓迎されたそうだ。滞在中の現地人の多くは、男性はふんどし=上写真、女性はコシ蓑(みの)を巻きつけ、上半身裸の姿で生活していたという。

 また、当時アメリカは周辺の環礁で原水爆の実験を繰り返していた。ドーンという大きな爆発音が聞こえた時の様子も記されている。

 異国での体験が詰まった一冊を手に取りたい方は、長谷川さん【電話】042・746・4842へ連絡を。なお、価格は1050円となっている。
 

パラオで出会った日系人と著者の長谷川さん(右)
パラオで出会った日系人と著者の長谷川さん(右)

さがみはら中央区版のローカルニュース最新6

花で地域つながる

花で地域つながる

清新中と社協が連携

4月25日

酒気帯びで議員辞職

酒気帯びで議員辞職

田崎氏

4月25日

駐車場がない!衣料店が解決

「田名にもう一度鯉のぼりを」

「田名にもう一度鯉のぼりを」

有志がGWにイベント

4月25日

変わりゆく花火大会

供用10年

田名バスタ

供用10年

4月25日

相模原市のご葬儀

ニーズに応じた家族葬プランをご用意

https://ceremonyhouse.jp

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook