上溝の若き感性 響き合う 音楽で中高生が地域参加
20日に行われた地域住民参加イベント・上溝まちづくり大会の音楽祭で、地区の中高生、合唱団らの混成オーケストラが結成され、迫力の演奏が披露された。地区をイメージして作曲された「上溝〜真夏の熱狂」も発表。地域の一員として大人、子どもの垣根なく、共に楽団として融合した画期的な催しとなった。
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上溝のまちづくりを考える、エンジョイ上溝実行委員会(長谷川光義会長)主催による今回の催し。3年にわたり、「地域参加」をテーマに検討されてきた取り組みの集大成としてこのほど開催された。
400人の聴衆が詰めかけた市民会館は、熱気に沸いた。同まちづくり大会記念として行われた音楽祭。上溝・上溝南中、上溝南高の吹奏楽部、上溝公民館の合唱サークルらは、この日のために練習を重ねた。全体で顔を合わせたのは本番前日。今回、上溝のオリジナル曲を作曲した東京ニューシティ管弦楽団首席客演指揮者の曽我大介さんもタクトを執った。初めは生徒たちに硬さが見られたものの、曽我さんの指導で徐々に呼吸が合うようになり、当日は万全の仕上がりでステージに臨んだ。100人を超す混成オーケストラの演奏は迫力満点。昨春から練習に励んできた上溝のイメージ曲も、用意された和太鼓の音色とともに抜群のハーモニーを奏で聴衆から喝采を浴びた。熱気に包まれた観客席からのアンコールでは、吹奏楽、合唱団、来場者も一緒になり「ふるさと」を披露。歌詞カードを手に、一緒に歌う来場者も多く見られた。
同委員会によると、地域の特色を盛り込んだ楽曲を制作するのは市内でも珍しいという。曽我さんは曲を練る際、上溝夏祭りやお囃子のビデオを繰り返し観てイメージをつかみ、地域住民の曲への親しみやすさに気を配った。本番前は「上溝の若い感性がどう溶け合うのか、演奏が楽しみだ」と周囲に話していたという。
地元への愛着をテーマに、子どもたちの地域参加を図った今回の音楽祭。「これを機に、地域参加の楽しみを感じてくれたら」。関係者の感想からは、未来の担い手たちへの期待がうかがえた。
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