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神奈川県警初の女性伝承官として相模原警察署に赴任した 中島 愛子さん 緑区在住 60歳

公開:2013年4月25日

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チャレンジ精神 若手に入魂

 ○…若手警察官らに捜査の実務技能を教える警察官OB「伝承官」(捜査実務指導嘱託員)として、4月1日から相模原警察署に配属された。女性が伝承官を務めるのは、県警で初めて。日々の業務では被害届や供述調書などに目を通し後進の指導に当たる。人の一生を左右する書類だからこそ、小さなミスも決して見逃さない。わずかな不明点も完全になくなるまで、何度でも書き直させる。警察官のプロとして、若手が成長するうえで「まずは基本をしっかり覚えることが大切」と強調した。

 ○…1974年に厚木警察署防犯少年係りに配属され、捜査員となる。思わぬ辞令を受けたのは1998年のこと。誘拐事件を担当する警察本部捜査第一課特殊班に抜擢されたのだ。被害者救出訓練など、厳しい特訓を持ち前のチャレンジ精神で克服。厚木署、保土ヶ谷署管内でそれぞれ発生した幼児誘拐事件では、不眠不休で捜査にあたり、幼児保護と容疑者確保の一役を担った。「被害者家族は命を懸けていた。自分たちも死にもの狂いだった」と当時を振り返る。

 ○…夫も元警察官。忙しく働いてきた夫婦の楽しみは、自宅周辺の自然を生かしたシイタケ栽培だ。「(市販の物と)厚みが違うんです」と笑う。ただ、大事に育てたシイタケを狙う赤い顔の大泥棒も最近出現した。素早い動きで獲物を狙う野生の猿だ。「もうお手上げですよ」と百戦錬磨の伝承官も白旗を上げる。

 ○…若手に基礎を厳しく指導する根底には「基本を覚えたのち、夢に向かって羽ばたいて欲しい」という思いがある。だからこそ、「機会があれば何事にもチャレンジしなさい」と伝えている。今年定年退職を迎えたとき、「やりきった」という満足感で一杯だった。誰もが充実した警察官人生を送れるように。今日も厳しい指導が飛ぶ。
 

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