市内風疹86人 初の2桁 大半は男性 秋以降も警戒
市は、7月16日時点の風疹患者が86人(男性69人・女性17人)に上ったと発表した。風疹が全国的に猛威を振るう中、患者が2桁を記録したのは初。ただ、妊娠を希望する女性を中心に4月から実施したワクチンの緊急助成が浸透したこともあり、患者は想定の5分の1に抑制できているという。市は秋以降も発生が増えるとみて、予防接種を呼びかけている。
男性が多いのは、発生が特に多い都内への通勤者が多く、感染して市内に持ち込むケースが考えられている。加えて、現在34歳から51歳の世代は、予防接種が義務づけられなかったため、感染する可能性が高い。
市内の発生件数は、5月の29件をピークに減少傾向にあるものの、7月は16日時点で6月の件数を2件上回った。風疹は春先から初夏にかけて流行するといわれているため、市は現状を踏まえると今後件数が減っていくとは言い切れないという。過去5年間を見ても、市内の発生は昨年と2009年に各3件記録しただけで、今年のような状況は類例がない。
引き続き予防接種を
近隣の横浜市では、7月10日時点の報告数が549人に上った。依然として毎週発生の報告が続いているという。一方、16日時点の市内件数は86件。想定の5分の1程度に抑制した。市は「予防接種の緊急助成が浸透した」と話している。
市内の予防接種の受診者は、緊急助成を行った4月26日から5月31日までで1178人。そのうち853人が女性だ。現在、市内医療機関からワクチン不足の報告が入っていないことから、市は引き続き予防接種の受診を呼びかけていく方針。「まだ流行が収まりきっていない感がある」として警戒を強めている。
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