相模原市 2企業を一時滞在施設に 震災時 帰宅困難者へ開放
9月1日の「防災の日」に先立ち、相模原市は震災等による大規模災害時に、帰宅困難者の一時滞在施設として、橋本駅周辺の結婚式場「セレス相模原」と「橋本パークホテル」と協定を結んだ。学校法人である桜美林大学とはすでに協定を結んでいたものの、一般企業と協定を結んだのは今回が初。市では、今後も一時滞在施設の確保を進めていきたい意向だ。
セレス相模原と橋本パークホテルと締結した協定では、災害時に公共交通機関が止まり帰宅困難者が発生した際に、電車等が復旧するまでの間、施設の一部を開放し、水道、電気、トイレ等を提供するという。セレス相模原は、200人程度、橋本パークホテルは32人を受入可能人数としており、震災発生から72時間を目安に施設を提供する。
現在、市の一時滞在施設になっているのは公共7施設と民間1施設(表参照)。
今回、2施設と協定を結んだ背景には、一昨年前に発生した東日本大震災で挙がった課題がある。当時、橋本駅周辺は約1700人の帰宅困難者が発生。一時滞在施設となっていた相原高校に誘導したものの、受可能人数の570人を大幅に超えたため収容しきれず、地域住民の避難場所だった旭小学校や宮上小学校へと誘導した経緯があった。
市は、「避難場所に指定される小学校で、帰宅困難者を受け入れると地域住民が避難する場所がなくなってしまうため、一時滞在施設の確保が急務だった。今後、民間施設にも協力をお願いし、帰宅困難者の一時滞在施設の確保に努めていきたい」と話している。
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