災害対応強化へ河川調査 津久井消防署 水の事故ゼロへ啓発も
津久井消防署(守屋逸郎署長)は、6月末から7月上旬にかけて、災害対応への体制を強化するため、過去に発生した水難事故の場所を河川危険箇所としてキャンプ場5カ所と河川3カ所の調査を実施した。事故時と現在で河川の状況が変わっていないか等の確認、救出方法の検討、周辺施設などからのヒアリングなどを行った。
津久井地域は、津久井湖や相模湖といった湖や、大小さまざまな河川があり、釣りやキャンプなどの行楽を楽しめるエリアとして、地元のみならず、隣接する都県からも訪れる人が多い。一方で、河川でのレジャーは時として危険も伴う。津久井消防署によれば、今年はまだ管内での大きな事故はないものの、2008年1月から昨年12月までに21件の事故が発生し、死亡事故も起きているという。
「過去の事故を教訓に、こうした調査・確認を行うことによって、異動してきた隊員や新人が実際に出動した際に、迅速な救助ができるように備えていきたい」と同署は話している。
北消防署も啓発キャンペーン
毎年、行楽シーズンに向けて、市内各消防署で水の事故ゼロをめざして啓発活動が行われている。
津久井署では12日から8月31日まで各キャンプ場で「水の事故0キャンペーン」としてパトロール等を行うほか、北消防署(小川智久署長)では7月19日と8月9日に上大島キャンプ場や相模川河川敷で大島小学校PTAらと「相模川での水の事故防止キャンペーン」を実施する予定。
津久井署では「保護者の方はお子さんから目を離さないように、お酒を飲んだら川に入らないように気を付けて。キャンプ場に危険個所を聞いてから遊んで」と呼びかけている。