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誇り高き市民会館に リニューアル1周年 パネラー迎え座談会

文化

公開:2015年3月26日

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 民間事業者による新たな指定管理者による管理・運営のもと、昨年4月新たなスタートを切った相模原市民会館。著名なアーティストなどの主催公演を増やし、公演は市民の企画・要望を取り入れ、舞台に市民を取り込むなど市民参加型公演も実現している。そこで今回は市民会館の一ファンであり、各方面で活躍する4氏(黒河内三郎・相模原市病院協会会長…黒/馬場由紀子・国際ソロプチミスト…馬/須田毅・相模原市議会議長…須/小山内清弦・相模原市文化協会会長…小)をパネラーに迎え市民会館への思いを聞いた。聞き手/市民会館プロデューサー・秋山道夫氏

企画・運営のコンセプト

 秋―民間企業3者で市民会館運営をスタートした昨年。過去を振り返りつつ、市民サービスの現状、そして将来に向けての忌憚の無い御意見を賜りたいと思います。相模原の文化振興に少しでも寄与できればという思いで、一流のプロフェショナルの磨き抜かれた芸術、及び市民による舞台芸術・芸能を提供していく考えです。尚、福祉の観点で、いわゆるインクルージョンの世界の実現、障がいのある方も健常者も一緒になって楽しんでもらえるような会館運営も図ります。加えて、高齢化社会における市民会館のありようを考え、シニアの方にお出で頂く為の工夫も実施しています。相模原の文化力を高める拠点の一つが市民会館であれば幸いとの思いで努力しています。

大きく変わった市民会館改善すべき点

 馬―会議室の利用など重宝しています。ホールはきれいになりました。しかし椅子席に狭さは感じます。第九の公演を鑑賞したが、最前列のS席はコーラスの方の姿が見えず、後部のA席の方が全体が見えたりと、S席、A席の決め方に改善も必要と考えます。

 黒―相模原で第九が聞けるとは思いもよらなかった。今までは東京に出かけていた。本当に素晴らしいと感じた。これは大きい功績。これまで市民会館は市民の発表の場、演歌のコンサートの場というイメージでした。最近は、多彩な分野の一流の方が来られるようになり、多くの市民に来てもらいたいと思う。席については、公演の内容によって柔軟に対応してもらえたら。

 須―市民会館は本当に変わった。変わった以上はイメージアップの必要があると思う。ネーミングライツ(命名権)などで変化を図ってもいいのでは。会議室の利用料が安いのは気になるところ。東フィルや石川さゆりさんのコンサートなど、公演内容は非常にグレードアップしたと感じます。

 秋―劇場法ができたことにより貸館だけでなく、借りる方以外の多くの市民のニーズに応える市民会館が求められこととなりました。

 須―大沼公民館では、手づくり音楽会をやっていて、地元の一流の音楽家たちが演奏してくれます。多ジャンルの音楽を知るきっかけになっています。

 馬―地元を盛り上げる意識が高められ、底辺から広げていくのが大事です。

 秋―その延長で規模が大きいのが市民会館となれば良いと思います。

多くの市民の方に鑑賞していただくために

 小―私は市民会館によく来るので我が家のようなもの。文化協会は全公演の後援をして協力しています。やはり利用料は気になるが、貸館の良し悪しは別にして、貸すことと自主公演の企画とのバランスをよく決めないといけない。まだ、素晴らしい企画に対して市民が追い付いていない。関心を寄せる工夫も必要だし、広めていかないといけないと思います。

 馬―相模原市以外にも近隣の八王子、町田、愛川、大和、さらに上野原など山梨にも宣伝をすべきですね。

 秋―市内外から人を呼ぶ必要がある。相模原で素晴らしいコンサートがあることは、シティセールスの観点でも大事。また中央区など市内にも鑑賞される方は潜在的にもっと大勢居られると考えています。広報にまだ工夫が必要と感じます。

 馬―宣伝の幅を広げるのはどうでしょうか。都内に行かなくても、いいものが相模原で観られる、そうなればいいと思います。

 黒―市民と企画が合致しなければなりません。そのためにもニーズを探るのが大事。相模原の文化を高めることは大事だが、それを理解してもらうようにしないといけないですね。せっかく素晴らしい自主公演を始めたのだから、当初はなかなか多くの市民の方々がお出でにならなくとも、これは我慢して続けないといけません。

 須―市には美術館構想がある。都内で観られるものを市内で、生で観る。それが大事。小中学生の音楽会を市民会館で開催して、会館を覚えてもらう。将来的なチャンスにもなります。

黒―子どもたちに聴いてもらうのは良いことです。私は中学3年のときにショパンを聴いて大変感銘を受けた。それが原点。子どもたちが聴けば、おばあさん、おじいさんも付いて来る。そんな流れになれば。

 須―さらに市民からピアノ、オペラ歌手などのスペシャリストの発掘の場になれば、すごい相模原になります。

 馬―きっとそんな人はたくさんいると思う。

 小―次世代を考えると、その動きも必要ですね。

 馬―チケットの購入を簡素化するのも、来やすくする手段ではないか。

 秋―市民参加では、暮れの第九に市民から80人の応募があり、市民合唱団を結成しました。これは、想定以上の数で、市民の力を感じます。

 小―市民サポーターという方々を募り市民会館の今後について考えたらどうでしょうか。72万人の方と市民会館で文化を発信していく。そしてそれが、誇りになる。

 馬―少しずつ、地元ファンが増える市民会館になるのをとても期待しています。

 秋―これからも、皆様のご意見を反映しながら運営に努め、市民の方の誇りとなる市民会館を創るのが我々の使命です。今後とも、よろしくお願いいたします。

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