JAXA相模原キャンパスが3日に実施したはやぶさ2の軌道を修正する「地球スイングバイ」が成功し、目標航路を順調に航行していることをJAXAが14日に発表した。
スイングバイとは天体の重力を利用し、惑星探査息などの軌道やスピードを変更する方法。現在、小惑星「リュウグウ」をめざし航行中のはやぶさ2にも実施され、成否を判断する軌道の計測と計算に1週間程度の時間が必要とされていた。
スイングバイ実施により、はやぶさ2は軌道を約80度曲げ、目標とするスピード秒速約31・9Km(太陽に対する速度)に達し、リュウグウをめざす軌道に突入した。はやぶさ2は今後18年夏にリュウグウに到達し、砂や岩石を採取した後、2020年に地球へ帰還する予定だ。
活躍支える地元企業
はやぶさ2の航行を支える市内の企業でも安堵の声が上がった。配管などの保温保冷素材の制作・施工・販売を行う株式会社クロスメディア(緑区下九沢・吾妻透代表取締役)は、約20年前から大手化学メーカーの委託を受け、人工衛星関係の断熱ジャケットの制作を開始。2010年に地球へ帰還したはやぶさに続き、はやぶさ2の機体を覆う断熱ジャケットの制作も受け持っている。吾妻社長は「成功してよかった。無事リュウグウにたどり着いてほしい」とコメント。人工衛星関係の製品などを専門に作成するチームの小清水良美リーダーも「無事に地球に帰ってきてくれることを願っています」と初代に続き、2代目の偉業達成に期待を寄せている。
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