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淵野辺小学校交差点 区内初 スクランブル式へ 地元主導で事故防止

社会

公開:2016年2月25日

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子どもが滞留する淵小交差点
子どもが滞留する淵小交差点

 JR淵野辺駅北口方面に位置する淵野辺小学校交差点の信号機が、3月1日から押しボタンでのスクランブル方式に変更される。同交差点は歩道が狭いことに加え、近隣学校に通う多くの児童らの通学路になっており、以前から事故の発生が危惧されていた。そうした中、子どもの安全を確保するため、地元自治会が積極的に警察へ働きかけ、区内で初のスクランブル交差点の設置に至った。

 同交差点は淵野辺駅から北に600mの地点に立地。南北には町田方面と淵野辺方面を繋ぐ道路が走り、一般の車に加え路線バスも通行するため、朝夕は交通量も多い。周辺には大野北小学校、淵野辺小学校、大野北中学校の3つの学校が建ち並び、これらの学校の児童・生徒らの一部は、同交差点を通学路としている。ただ、この利用者の多さと比較して、同交差点は歩道が狭く、以前から集団登校する信号待ちの子どもが車道にはみ出してしまうこともあり、車との接触事故の発生などが懸念されていた。

 加えて、2014年11月に、以前は同交差点を経由せずに大野北小に通っていた山王地区の児童の通学路が変更。山王地区の児童も同交差点を利用し通学するようになると、3校合わせて約480人の子どもが通学時間帯に交差点を利用するようになり、事故の危険性が一層高まっていた。

 こうした事態を改善するため、山王地区の自治会と3校では、交差点に誘導員を配置。子どもらの安全を確保していたが、誘導員が車を止めるのに苦労するなどの問題も挙がっていた。そこで同自治会は、信号の待ち時間を減らし、誘導員の負担を減らす目的で斜め横断が可能なスクランブル交差点への変更を求める要望書を作成。3校の校長と地元県議会議員の署名を得て、相模原署へと提出した。

 同署では、現地での視察を経て変更の必要性を確認。15年度予算に必要な経費が計上され、3月1日から供用を開始する運びとなった。スクランブル交差点への変更によって、信号の待ち時間は減少され、子どもたちが車道にはみ出てしまう可能性も少なくなる見通し。このほか、車両と歩行者が交わることなく通行できるようになり、誘導員が車を止める手間もなくなると周囲では期待を寄せる。山王自治会の平本忠一会長は「地元の要望が形になってよかった。今後も地域で子どもを見守っていきたい」と話した。

 ただ、スクランブル式への変更によって歩行者のみが通行する時間が設けられるため、渋滞の発生という新たな問題に繋がる恐れもある。同署では「渋滞の発生状況によっては、歩行者用信号の点灯時間などを変更する可能性もある」と話 し、状況に応じて、必要な対策を講じていく方針だ。

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