県政報告Vol.21 地震防災戦略の推進について 神奈川県議会議員 河本 文雄
東日本大震災から5年が経過しようとしていますが、被災地の復興は、まだ道半ばです。東北の方々は、今も復興事業に取り組まれています。私たちも、この記憶を風化させることなく、地震災害に備えることが必要です。
県では、昨年、東日本大震災後の新たな知見を取り入れた「地震被害想定調査」を公表しましたが、県内を襲う大規模地震として、大正型関東地震が起きた場合には、死者の数は3万人を超えると報告されています。この死者数の半減を目標として、この4月からは、新たな地震防災戦略がスタートします。
市町村の地域防災力、減災対策に補助金を提案
今、開会中の県議会には、新たな地震防災戦略(2016年3月改定)に基づく市町村での減災対策の推進として、この戦略に掲げる死者数の半減や消防防災力の強化などの「減災戦略」を、実効性を持ってさらに推し進めるため、10億円の予算案として「市町村地域防災力強化事業費補助金」が提案されています。これは、地域防災力を強化するため、市町村が行う様々な取り組みに対し、県が補助するものです。
その主な例をあげると、一つには、住宅の耐震診断や耐震改修です。加えて、地震を感知し、自動的に電源を落とす感震ブレーカーの設置を促すとともに、不燃化についても取り組んでいきます。
二つ目は、消防団や自主防災組織の資機材の整備などによる強化です。
三つ目は、防災訓練や救命講習など、住民の皆さんが参加する自助・共助の取り組みへの支援などを進めてまいります。
県民の皆さんのいのちや財産を守ることは、何よりも大切です。県議会でも、しっかりと内容を審議してまいりますとともに、今後も県政活動を通じて、防災対策のさらなる構築と、危機管理体制のより一層の充実に向けて、取り組んでいく所存です。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺5-21-11
TEL:042-707-8836
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