妊娠中の女性や子育て中の家庭に配慮した各種サービスを提供する「子育て応援店」を市内から募り、その店舗や施設などの情報をインターネット上で発信する「はなたんネット」の開設からこのほど5年を迎えた。協賛店は年々、わずかながらも増えているようだが、市民の利用度は店舗や施設によって濃淡があるようだ。
妊娠中の女性や18歳未満の子どもがいる家庭への支援を促進するとともに、地域社会全体で子育て家庭をサポートする機運を高めようと、市が2010年にスタートさせた「相模原市子育て応援店事業」。子育て中の市民を支援する様々なサービスを提供する市内の企業や店舗、施設を「子育て応援店」として募り、その情報を市が運営するHP「はなたんネット」で発信している。今年3月末の時点で、同ネットに登録されている協賛店は、405店舗。11年の「はなたんネット」開設から5年間で、協賛店の数は年々、わずかながらも増加しており、事業は引き続き継続していくという。
協賛店で受けられる具体的なサービスは、粉ミルク用の湯の提供や絵本・おもちゃの貸出、授乳・おむつ替えスペースの提供、市が作成した子育てガイドの配架など、各店の業態や設備状況によって多岐にわたる。 上溝の「子育てサロン&交流ひろば かみみぞ ひだまり」では、粉ミルク用の湯や授乳スペース、おむつ替えコーナーを提供。スタッフによれば「よく利用していただいている」と語る。一方、淵野辺の協賛店・美容室CAROL・21の店長・梶原公和さんは、「登録しているものの、利用の申し出はほとんどない。個室で安心して授乳できるなど、店舗で協力できることはたくさんあるのですが」と話している。もともと子育て支援施設として認識されている施設では利用度が高い一方、一般協賛店舗の認知度は十分とは言えない。市は今後も協賛店へのステッカーの配布やHPでの周知を図る方針だ。
詳細は同ネット【URL】http://hanatan-net.city.sagamihara.kanagawa.jpへ。
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