伊勢志摩サミットの記念切手に撮影した「ハナショウブ」の写真が採用された 鶴来(つるぎ) 雅宏さん 緑区小倉在住 60歳
「想像豊かに貴重な一瞬を」
〇…5月26日、27日に開催された伊勢志摩サミットの開催を記念した特殊切手『伊勢志摩サミット(特別小型シート台紙付)』に、撮影した「ハナショウブ」の写真が採用された。シートは10枚つづりで、他は全て伊勢志摩に馴染みの深い題材のもの。ハナショウブが三重県の県花ということも後押しとなった。「国家的な大きなイベントの記念切手に自分の写した写真が使われるのを聞いた時は、嬉しさよりも驚きの方が大きかったですね」
〇…30半ばからプロの写真家として活動する。ハナショウブの写真は10年程前、相模原北公園で撮影したもの。写真エージェンシーに登録していたものが、日本郵便関係者の目に留って使われた。「実はこの写真、エージェントの評価は高くなかったのですが、気に入った一枚だったので登録していたものなのですよ」と紹介する。人物、風景、学校行事など、依頼があればどこにでも赴いてシャッターを切り、その数は年間10万回近い。「ここ数年はスカイツリーの撮影に凝っていました。結構身近な所で多く使われています」と雑誌や小説、専門誌の表紙などの写真を見せる。
〇…小倉には35歳の時に橋本から移住。「山や森、ダム、湖、川など撮影意欲を掻き立てるこの近辺の自然が本格的に写真の道へ進むきっかけになった」と振り返る。これまで、城山や小倉橋などの名所、湘南寺落慶法要、相模湖「善勝寺」と津久井「長成寺」の式典等、数多くの地元の姿を写してきた。「納得のいく貴重な一瞬を写すには、事前に被写体のイメージを作ることが大切ですね」
〇…プロのイラストレーターとしても活動する。車やOA機器の図柄などをデザインすることが多い。長男と長女もエンジニア、デザイナーの道に進んだ。「親の姿を見ていてくれたのか2人とも同じような仕事をしています。センスも良いみたいですよ」と優しい父親の一面を見せた。
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