市と緑区津久井地区の住民らで構成される「相模原市新たな火葬場を考える会」の第4回会議が7月7日に開催され、2024年の供用開始に向け、同地区での整備を予定している市営斎場の候補地3カ所の調査状況の報告等が行われた。市は3カ所の各評価を数値化したものを次回会議で提案し、そこでの意見を踏まえ、秋ごろに最終候補地を決定する意向を示している。
第3回会議において候補地として【1】寺沢奥南、【2】帝京グラウンド【3】土沢北の3カ所が選出された。第3回会議のあと、市は3カ所とは別の新たな候補地の可能性を検証。リニア非常口建設の発生土の活用等が見込めるとして、津久井広域道路延伸部にある(仮称)土沢交差点西側が候補に上がったが、ここでの整備には相当な時間がかかり、2024年の供用開始に間に合わせることが困難とされたため候補地から除外した。当初は3月末までに第4回会議を開く予定だったが、この一連の検証を行っていたため、第4回会議開催が延びたと市は説明した。
報告された調査状況によると、候補地である【1】寺沢奥南の概算事業費は約6億8500万円。県道鳥屋川尻から約700m離れているため新しい道路の整備が必要となるが、周辺300m以内に人家はない。【2】帝京グラウンドの概算事業費は約6億5500万円。県道から約400m離れており、300m以内に人家が少数あり。【3】土沢北の概算事業費は約8億4600万円。県道と隣接しているが、300m以内に多くの人家があるとされる。
市は費用やアクセス性などの観点から3カ所の各評価を数値化し、8月末を予定している次回会議で提案する。そこでの意見を踏まえて周辺住民への説明を行い、今秋ごろに最終候補地を決定していく構えだ。
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