全ロケ地を相模原市内とし、日本映画史上初めて相模原市そのものを舞台にした映画「ホペイロの憂鬱」のクランクイン(撮影開始)が来年2月6日になることがわかった。同19日には撮影を完了させる見通し。これに先がけて11月には、「ホペイロの憂鬱を応援する会」が発足する。一般市民からも資金協力などを広く募集するとともに、会を通じて円滑な撮影運営を図る方針だ。
同映画は市内在住の作家、井上尚登氏の同名小説が原作。プロサッカー選手の身の回りの管理や用具の整備をするホペイロ(ポルトガル語で用具係)の成長と、チーム内で起きる事件の謎を解き明かしていく様子が描かれるユーモア溢れるミステリー作品。相模原が作品の舞台となり、市内の名所やなじみの施設が多数登場する。
制作を受け持つ(有)フィルム・クラフト(東京都調布市)によると、実働撮影日数は12日程度を予定。クランクインは来年2月6日だが、天候やロケ地の使用条件などにより2日程度の誤差が出る可能性もある。撮影完了後の編集を経て、初号試写(関係者による試写)は3月31日になる見込み。キャスティング(配役)については制作サイドが水面下で交渉を続けているところだが、俳優によっては他の作品の撮影などでスケジュール調整が必要になることも予想され、撮影が前倒しになる場合もある。まずは交渉を詰め、スケジュールの確定を急ぐ。キャスティングは近日中に発表予定。
一方で、エキストラや撮影現場の後方支援などでの協力を目的とする市民の応援団員を募り、「ホペイロの憂鬱を応援する会」を11月に発足させる。同会をめぐっては、9月に加山俊夫市長が顧問に就任。市内3区の区長も連名でそれぞれ顧問に就任するなど市から後援を取り付けたほか、ホームタウンチーム・SC相模原、相模原商工会議所も後援に賛同。文化庁の補助金の助成もすでに決定している。こうした中、映画の周知・PRに弾みをつけるとともに、撮影基盤を固め、円滑な運営を図る上で市民からの応援団員も募ることになった。入会金は3000円で、5000人の入会をめざす構えだ。入会申し込みは(有)フィルム・クラフト【FAX】03・3488・5646または【メール】kaneko@filmcraft.co.jpへ。プロデューサーを務める小池和洋さん(緑区西橋本在住)は「ぜひ多くの方に入会して頂き、映画を応援してほしい」と呼びかけている。
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