大人が変われば子どもも変わる、子どもが変われば未来が変わる―。様々なプロジェクトを通し、地域の子どもを見守り、寄り添うための繋がりづくりを行っている「TSUNAGARI UNITED」(遠藤靖明代表)が4日、大人たちが子どもについて考える勉強会プロジェクト「コドモのミカタ」を開催した。
時代とともに変化する子育て事情や、子どもを取り巻く社会状況。「子どもたちが生きる時代は大人がつくるもの。その大人が子どもに関心も興味も持たないのは危険なことなのではないか」。そんな懸念から、同団体では勉強会に参加することで、大人が子どもへの見方(ミカタ)を変えて、味方(ミカタ)になればと、同プロジェクトを始動させた。
第9回となった今回のテーマは「『子どもの貧困』ってなんだろう?」。講師には、「社会福祉」や「子どもの権利」などを専門とする和泉短期大学・児童福祉学科教授の鈴木敏彦氏が来場。約20人が参加して行われた。
会では、「子どもの貧困」の定義にはじまり、貧困率の国際比較や貧困が子どもに及ぼす影響、社会的損失など学術的なデータや教育現場での実体験を交え、多面的に講義。出席者は時折メモを取り頷きながら聞き入っていた。講義後は、5〜6人のグループに分かれ、講義内容についての討議も実施。遠藤代表は「相模原を、子どもたちが少しでも安心して育まれる地域にしてきたい」と熱を込めた。
プロジェクトに関する詳細は、同団体のHPまたはフェイスブックで確認を。問合せは遠藤代表【携帯電話】080・5408・7060へ。