市はこのほど、昨年1年間に市内でおきた火災及び救急についてとりまとめた。概要は前年に比べ火災件数が減少した一方、救急件数が1千件以上増加し、過去最多の結果を示した。
発表資料によると、2016年中に市内で発生した火炎は149件で、前年に比べ14件減少。火災による死傷者数は29人(死者6人、負傷者23人)で、ともに2年連続で数値を減らした。出火原因別に見ると、1位は「放火」(全体の約24%)で、次いで「たばこ」(同13%)、「こんろ」(同6%)と続き、消防局ではこの火災減少の一因を、「こんろが原因となる火災が減少したこと」、「火災警報器が一般家庭に普及し火災の早期発見につながったこと」と認識している。 一方、過去最多件数となった救急は、救急出場件数が35057件、搬送人員31594人で、搬送人員は前年から1486人増加した。これは、市内で1日平均約96件、約15分に1回の割合で救急車が出場したことになり、市民の約21人に1人が救急車を要請したことを示す。内訳を見ると、事故種別では、交通事故は減少したが急病、一般負傷などが増加し、年齢別ではとりわけ65歳以上の高齢者の搬送が昨年から805人増えるなど目立ち、全体の50・7%を占めた。
消防「予防救急」協力呼びかける
消防局救急課では、「搬送事例の中には事前に防ぐことができたものもあった」と分析し、日常の注意や心がけで未然に病気やケガ等を防ぐ『予防救急』の協力を市民に呼びかけ、救急車や救急医療の適正利用をめざす構えだ。
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