さがみはら中央区版 掲載号:2017年3月16日号

SC相模原創設10年目特別企画

重なり合う 「10」の奇跡 スポーツ

MF 菊岡拓朗選手

 単なる偶然か、それとも積み重ねたその軌跡の導きか-。

 クラブ創設10年目を迎えた今季。自身のプロ生活10年目にもあたる、そんな節目に背負うのが「エースナンバー・10」だ。小学6年で初めて身に付け、プロになってからもこだわり続けた数字を任され、「サッカーの世界で10番は特別な番号。責任感を感じますし、チームを勝利に導ける存在にならないといけない」と意気に燃える。

低迷の中で獅子奮迅

 サッカー処・静岡県で生まれ名門・清水東高校、法政大学を経てプロの世界に飛び込んだ。小柄ながら持ち前のテクニックと抜群のサッカーセンスを武器にJ2のクラブで活躍し、昨年コンサドーレ札幌からSCに移籍した。加入後、早速開幕戦で先発デビューすると、中盤で攻撃のタクトを握る司令塔としてチームを牽引。夏場以降、チームが失速する中でも愚直に自身の役割をこなし、全選手の中で唯一全試合に出場、J3リーグ最多の9アシストを記録した。クラブの望月重良代表は、そうした昨季の活躍を高く評価。17人の選手が加わり、生まれ変わったチームの中心として昨季以上の活躍を期待しており、「特別な番号」を菊岡選手に託した。

高さ生かす正確な右足

 正確無比な右足のキックはチームの大きな武器。昨季からコーナーキックなどのセットプレーでキッカーを担い、幾度となく決定機を演出してきた。チームには今季、190cm以上の選手が3人加入。安永聡太郎監督が志向する高さを生かした攻撃を機能させるため、その右足に懸る期待は大きい。ただ、チャンスを作り出すだけでなくゴールへの意識も高く「毎年10ゴール10アシストを目標にしている。プロになってから毎年、初ゴールはフリーキックで決めているのでそこにも注目してほしい」。

 12日に行われた今季の開幕戦。菊岡選手も先発したが主導権を握れない苦しい展開が続いた。そんな中、後半途中に退くまで献身的な守備でチームに貢献し、フリーキックから惜しい場面を演出した。結果的にチームは敗れたが、戦いは始まったばかり。「クラブ創設10年目」「プロ生活10年目」「背番号10」。重なり合った「10」の重みを胸に、今年1年、走り抜ける。

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