発信する「地元の声」 事件後発足の「考える会」
「県立津久井やまゆり園」で起きた元職員による入居者殺傷事件を受け、地元住民らで結成した「共に生きる社会を考える会」の第3回目の会合が22日、地元の千木良公民館で行われた。
同会は事件後、ともに地元在住の元・やまゆり園職員の太田顕さん、旧相模湖町議会議員の宮崎昭子さんなどが中心となり結成。事件を検証し、再発防止策やこれからの施設と地域の関係性などを議論し、地域内外に発信していくことを目的とし活動している。
地元住民など約30人が参加した第3回目の会合では、今年夏頃を目途に策定されるやまゆり園の再生計画に対し、地元の声を反映させることを会の大きな目標とすることを確認。その上で、再生後のやまゆり園は、入居だけでなくデイサービスなどでの利用も可能な多機能施設となること、入居者と地域住民などが今まで以上に日常から交流を持てる施設として生まれ変わることなどを、会として神奈川県に要望をしていく方針を固めた。
会合の中では、会の共同代表に太田さんと宮崎さんが就くことが決定。太田さんは「7月頃には再生計画が決まってしまうので、それまでに地元の声を県に届けていきたい」と話した。