「相模原の鉄人」が今年も世界の舞台で輝いた。3月中旬に韓国・大邱で行われたアジア初の世界マスターズ室内陸上競技大会で、陽光台在住の石川信夫さん(81)が80〜84歳の部(M80)の三段跳びでの金メダルをはじめ、7種目でメダルを獲得した。
大会は各種目5歳刻みでクラスが設けられ、世界73カ国から4300人以上が参加。日本からは152人が選手として参加し、石川さんは日本選手団の副団長を務め、8種目にエントリーした。
世界マスターズ陸上には通算3回出場している石川さんだが、室内陸上競技への参加は初。800mリレーでは競輪場と同じく内側と約1mの高低差があるアウトコースからのスタートとなったが、慣れない環境の中でもコーナを巧みに走りきり、団体での優勝に貢献した。
2015年の世界大会では惜しくも銀メダルだった三段跳び。悔しさを晴らすために日頃の150段ある階段トレーニングで脚力を強化し、本番では快心の跳躍を決めて金メダルを獲得した。「自分が一番期待していた」五種競技では室内陸上競技の盛んな欧州で、毎年チャンピオンを争っているノルウェー出身の大柄な選手に果敢に挑むも完敗。それでもしっかり3位に食い込み、他にも走り高跳び、棒高跳び、走り幅跳び、60mハードルでメダルを獲得した。
「3年後の世界マスターズ陸上競技選手権大会ではエントリー種目を増やして10個以上のメダルを獲得したい」と石川さん。意欲を燃やし、次の大会に向けてトレーニングを再開した。
|
<PR>
さがみはら中央区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|