相模総合補給廠の一部返還地の土壌から鉛が検出された問題で、土地を管轄する防衛省・南関東防衛局はこのほど、鉛の汚染深度が最大で地下1m程度であることを発表した。
今回、同局が発表したのは昨年7月から今年2月末までに行われた土壌汚染の詳細調査の結果。2015年に実施された土壌調査で鉛が検出された12地点の汚染深度を調べたところ、そのうち2地点から深度1mで法律の定める基準値を上回る鉛が検出された。残りの地点の汚染深度は1m未満だった。
現在、汚染が確認された箇所はロープで囲まれ土壌の飛散防止用のシートで覆う措置が施されている。今後国では汚染土壌の撤去による抜本的な対応策を講じる予定だが、市担当課は取材に対し、「具体的な実施方法や時期についての連絡を受けていない」と答えた。