5月4日号に続き、小山秋彦中央区長へのインタビューの2回目。小山区長は自治会加入率アップに向けた支援強化を示す一方、まちづくりを進める上での住民の「地域参加」を強く呼びかけた。
――今後、特に注力していきたい取組みについてお聞かせください
自治会加入率を上げる取組みにも注力したい。単身世帯が増える中で、自治会加入率が低くなっています。そのためには地域活動に関心を持ってもらうことが大事ですが、自治会長の方たちが取組まれている加入に向けた活動については区としても支援を強化していきたいと思います。例えば、自治会の必要性などの説明の仕方について、わかりやすく伝えられるよう職員もサポートさせて頂ければ。今は市全体で自治会加入率は56%ほどしかありません。中央区では約53%ほどです。取組みについては、まずは加入率の目標数値を設定せずに、(状態を)上向きにしていきたいです。
地域活動への無関心が広がっていますが、地域は自治会の人、民生委員の人などに少しずつ支えられながら成り立っています。住民の方にはできる範囲で地域活動に協力してほしいですし、地域活動を頑張っている人をもっと知ってもらえれば。
子ども会の衰退も大きな問題です。実際に子ども会がなくなった自治会もあり、寂しい限りです。子どもの時の地域活動への関わり、地域にお世話になった経験が大人になり、「地元のために」という思いになって還元されていく。こうした(地域での子どもから大人になるまでの)サイクルが動き出さないといけません。また、子ども会には入れないという声もあると聞きます。子ども会のあり方も考える時に来ているのだと思います。横山地区などでは、横山で育ち、社会人になり、やがて地域活動の協力者となって敬老会や防災訓練などの地区イベントに参加し、手伝うなどのケースもあるそうで、これは価値があると思います。そうしたサイクルが動き出すように区も取組む必要があります。
――就任2年目として、小山区長のカラーをどう打ち出していくのかお聞かせください
2年目としては、暮らしやすいまちづくりを地域の方と共に進めながら、その中で生まれた課題を解決するために、精一杯取組んでいきたいですね。そうするうちに、カラーは後から付いて来るのではないでしょうか。
地域づくりは行政だけではできません。進めたいのは、そこで暮らす方たちが主体となって動いてもらう「住民が主体のまちづくり」です。地域にはそんな思いで取組んでいる人がたくさんいます。今後、さがみはら新都心整備計画などで大きく変わる相模原駅前の皆さんや小田急多摩線延伸をめざす上溝地区、コミュニティバスの取組みなどを進める大野北地区、様々なアイデアで自主的な防災を強化している光が丘地区など、それぞれが素晴らしい取組みをされています。
今後さらに人口減少、高齢社会が間違いなく進む中、地域で暮らす人たちの年齢構成が変わり、地域の姿も変わってくると思います。それに合わせて地域コミュニティーのあり方も変わっていく必要があります。そのために、一人でも多くの人が地域活動に参加してもらい、少しずつ力を貸してもらえれば。区も一緒に考え、行動していきますので、ぜひ皆さんから知恵を貸して頂きたいと思っています。
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