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自転車事故、対策急務に 「多発地域」指定は7年連続

社会

公開:2017年5月25日

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 中央区は5月1日付で、県交通安全対策協議会から7年連続「自転車交通事故多発地域」に指定された。4月には自転車に乗った児童がひき逃げ事故の被害に遭うなど、子どもを巻き込む事案も発生している。事故の抑止へ向け、今後は警察のみならず地域全体での対策が急がれる。



 交通事故全体の約3割を占めるなど、県下でもとりわけ自転車事故が多い中央区。件数自体は年々減少傾向にあるものの、2014年から3年連続で県下最多となっている。

 相模原署によると、今年1月から5月21日時点での区内での交通事故の総件数は431件。うち141件が自転車の絡んだ事故で、子どもの事故も12件発生している。小学生の事故は昨年比で減少しているものの中学生については5件増加しており、事故状況については「出会い頭」の事故が多いという。

 こうした現状を受け同署では今年4月から、国道16号沿いの淵野辺、矢部、相模原駅入口の各交差点に署員を配置。事故の最も多い時間帯である平日午後3時から4時の間、道行く人に啓発の呼びかけを行っている。同署では「夏場に向かうこの時期から自転車の事故は多くなる。件数を一件でも抑えたい」と話した上で、注意を呼びかけた。

地域全体で事故対策を

 こうした中、4月30日、区内の小学校に通う4年生の児童が、光が丘地区内の市道交差点で自動車にひき逃げされる事故が発生。児童は一命を取り留めたが、頭の骨を折る重傷を負った。警察によると児童は信号のない交差点を横断中に自動車にはねられたという。事故現場は見通しの悪い交差点で、安全確認のためのカーブミラーは設置されていなかった。被害に遭った児童が通う小学校では事故を受け、改めて自転車の乗り方や安全面について全校児童に指導したという。

 こうした子どもを巻き込む事故が発生するなど、区内でも特に自転車事故が多い光が丘地区。同地区では独自に事故対策を講じようと、2年前から「自転車事故対策会議」を開いている。会議には自治会連合会や交通安全協会、交通安全母の会のメンバーらが参加。地域全体で事故を抑止すべく警察も交えた話し合いの場を設けており、これまで、事故状況などをまとめたマップを地区内へ配布するなど様々な取組みを行っている。19日には、事故の多い村富線付近で自転車利用者への啓発活動を実施した。

 同地区ではひき逃げ事故発生後、すぐさま警察に相談。事故現場に啓発の立て看板を設置するなど対応を急いだ。同地区では「今回の事故は大変辛いもので、ショックを受けている。事故を起こさない環境づくりを強化することが大切」と話し、更なる安全対策を講じていく構えだ。
 

19日の啓発活動
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