67年の歴史がある上溝中学校(小野充校長)の伝統行事「茶摘み」が20日、同所の茶畑で行われた。全校生徒と保護者のほか、近隣の小中高6校の児童・生徒ら約1000人が集まり、新芽の摘み採りを楽しんだ。
当日は茹だるような暑さの中、一つの芯と3枚の葉を一度に摘む「一芯三葉」を守り、丁寧に作業する姿が見られた。今年は晴天が続き順調に茶樹が成長したことに加え、茶摘みの時期が例年よりも少し遅れたこともあり、昨年よりも約45kg多い90・1kgを収穫。製茶されると16・4kgの茶葉になるという。
茶葉は「上中茶」として販売され、収益金は東日本大震災の被災地に寄付される。加えて周辺施設への寄贈や、体育祭の敬老招待でも振る舞われる予定。行事を運営した環境委員長の吉里真旺さん(3年)は「歴史ある行事。またみんなで茶摘みができて嬉しい」と笑顔を見せた。