メダルと賞状を手に笑顔の藤山さん＝３日、東海大相模高校
南区相南の東海大相模高校陸上部の藤山有希さん（15）が、タイ・バンコクで行われた「アジアユース陸上競技選手権大会」（５月20日〜23日）に走り幅跳びの日本代表として出場し、５メートル82の記録で銅メダルを獲得した。
同大会には日本から、２００１年生まれの16選手が出場。走り幅跳びは、アジア各国から集まった19人で争われた。藤山さんのベスト記録は、全参加選手中トップ。「その分、メダルを取らないといけない、というプレッシャーもありました」という。
初めての海外での試合。気温36℃、湿度90％という気候にも悩まされ、目標としていた６メートル台には届かず。それでも５メートル82を跳び、銅メダルを手にした。「悔しさも残ったけど、環境への適応力など、将来に向けた経験ができました」と大会を振り返った。
中学から頭角
藤山さんが陸上を始めたのは、南足柄市立足柄台中学に入ってから。それまでは軟式野球チームの中心選手として活躍していた。中学でも野球を続ける予定だったため、陸上は「そのための体力作り」。しかし陸上部の監督の勧めで走り幅跳びを始めると、最初の大会で優勝。そこで「気持ち良くて面白くなった」と陸上に専念し、記録を伸ばし続けてきた。昨秋の国体では、県代表として「少年女子Ｂ走幅跳」に出場。中学日本記録を１センチ上回る６メートル20で優勝した。
目標は高校記録更新
現在は、16日から千葉県で開催される南関東大会に向けて練習に励んでいる。「上位６人に入って、まずはインターハイの切符を手にしたい」。また、20年の東京五輪に対しては「もちろん出場できたらとは思いますが、今は高校記録の６メートル44を塗り替えることが最大の目標。高校と大学で成績を残した結果として、日本代表に選んでもらえたら嬉しいです」と語った。
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