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北里大学海洋生命科学部 希少クラゲ、世界初展示 100年ぶり発見のヒョウ柄種

社会

公開:2017年6月15日

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ヒョウガライトヒキクラゲ。生まれたばかりの頃はほとんど見られないヒョウ柄が、成長につれ発現するという=北里大学のHPより
ヒョウガライトヒキクラゲ。生まれたばかりの頃はほとんど見られないヒョウ柄が、成長につれ発現するという=北里大学のHPより

 北里大学海洋生命科学部(南区北里)の学生が運営するミニ水族館「北里アクアリウムラボ」で今月1日から、傘にヒョウ柄の模様を持つクラゲ「ヒョウガライトヒキクラゲ」の展示が始まった。新江ノ島水族館(藤沢市)、鶴岡市立加茂水族館(山形県鶴岡市)との3館同時公開で、世界初展示となる。

 今回展示されたヒョウガライトヒキクラゲは1914年にフィリピンで発見されて以降、その生息は不明だった。2013年、フィリピン西部の海で、同大の三宅裕志准教授と共同研究者である広島大、東海大の研究者らによって約100年ぶりに再発見された。以降、三宅准教授らは毎年現地へ赴き、16年9月に生体を受精させ幼生を採取。日本へ持ち帰り、今年に入って繁殖に成功した。

 三宅准教授によると、クラゲの種は世界でおよそ3200種あると言われ、日本近海にはおよそ200種が生息しているという。その生態は種により様々で解明されていないことも多い。現在展示されている生体は傘径が3cm程度で、成長すると20cmまで大きくなるという。深海生物やクラゲなどを長年研究している三宅准教授は、「今回発見された個体を研究しながら、引き続きクラゲの生活史や環境適応を紐解いていきたい」と話している。

 同学部の校舎に併設しているミニ水族館「北里アクアリウムラボ」は、学生約30人が中心となり企画・運営を行っている。「一般的に知られている生物をスターにしよう」をモットーに、希少な生物に限らず様々な海洋生物を、趣向を凝らした方法で展示している。

 一般公開は、平日の午前10時〜午後4時で入場無料。入館の予約は不要だが、学生による解説が必要な場合は電話で予約を。

 問合せは同学部事務室【電話】042・778・7919へ。

北里大学の三宅准教授
北里大学の三宅准教授

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