優勝トロフィーを掲げる近藤さん
アームレスリング日本一を決める「第16回オールジャパンアームレスリング選手権大会」が４日、横浜市内で行われ、田名在住の近藤和幸さん（40）がレフトハンド部門60kg以下で自身２度目の優勝を飾った。
２０１５年、元・世界王者を破り初の日本一に輝いた近藤さん。昨年、連覇を懸け決勝まで駒を進めるも、前大会の決勝で土を付けた相手に敗れ２度目の頂点を逃していた。
敗戦から１年。雪辱を誓い、体をいじめ抜いてきた近藤さん。だが、大会直前で足を負傷し減量に苦戦。加えて前日、過去２大会の決勝で相対した因縁の相手の欠場を知る。気持ちが切れかけたが「だったら、優勝しないわけにはいかない」と、気持ちは２度目の日本一へと切り替わっていた。
そして迎えた本番。「戦闘モード」に入った近藤さんは初戦から絶好調。全国の強者に対し圧倒的な力を見せつけ、難なく決勝へ。日本一を懸けた相手は10cm以上身長差のある長身選手。左腕に全神経を集中させ、「ゴー」の合図とともに自慢の瞬発力で一瞬にして相手をマットに沈めた。ライバル不在の中でも集中力を維持し圧勝で日本一に返り咲いた。
日本を制しアジアや世界大会への出場の可能性も出てきた。近藤さんは「前回優勝した時は仕事の都合で参加できなかったので、機会があれば世界の人と握り合ってみたい」と笑顔で語る。アジアで、そして世界でその剛腕を試す日を見据え、鍛練を続ける。
練習に励む近藤さん
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